![檻に入れられた犬たち](img/cut1.jpg)
そして劣悪な環境で、年に何度も出産させられたあげく、ケージの外の世界も知らぬまま死んでいく母犬猫たちもいます。動物の環境を最優先させるとお金がかかり、利益が上がらないからです。
![ペットショップで売られる子犬子猫](img/cut2.jpg)
本来、犬も猫も赤ちゃんの時は母親が愛情たっぷりに育て、兄弟たちと楽しく遊びながら学び大きくなります。ところがこれまでほとんどの業者は、まだ乳離れしない赤ちゃんを母親から取り上げ、遊び相手の兄弟達とも引き離して販売していました。これは犬猫の健康にも性格にも悪い影響があり、手に負えなくなった飼い主がペットを捨ててしまいやすい、ということにもつながりました。多くの人たちが声をあげ新たな法律ができたので、今は生後56日までの子犬や子猫を母親から引き離すことは禁止になりました。ただ出生日偽装が可能だったり、犬種によっては例外を作るなど抜け穴も多く、まだまだ不十分な法律です。
このような過程を経てペットショップなどで売られる子犬や子猫たちは、また、その途中の流通する過程で死んでしまうことも多いのです。
ペットショップではさみしくひとりぼっちでケージの中に閉じ込められ、常に人目にさらされた状態の子犬や子猫たち。動物が好きな人にはとてもつらい光景です。このような残酷な生体販売はやめて、ペットショップではフードやグッズのみを販売するという動きが世界では増えています。
さらなる法律改正も急がれますが、まず私たちができることは、今後このような業者から犬猫を買わないこと。買えばますます彼らの利益につながり、子を産ませます。そのかわり、殺処分を待つ子や保護活動をしているボランティアから譲り受ける、ということが習慣になれば命を救うことにもつながります。そしてもちろん一度家族に迎え入れたら、最後まで面倒をみることです。どんな境遇で生まれたとしても動物に罪はありません。みんな等しく愛おしい命です。
![ねこの親子](img/cut3.jpg)